株式会社ソーシャルメディアジャパン 副社長
高窪雅基氏
高窪雅基氏
本Testimonialsシリーズは、昨年2014年10月に米Wildcard Program主催による北米シリコンバレー・ “ガチ” VC/エンジェル向けピッチ・ロードショー企画<Wild Tour Kickoff 2014>にご参加をされた日本の起業家/スタートアップ経営者による経験談を掲載させていただくものです。
今回は第3弾:実はこの高窪様、元々起業家としては既に多くの起業経験を積まれている生粋の起業家ですが(※カラオケルームを駆使した英会話のジョン万次郎メソッド、など!)、今回、シリコンバレーへの初の挑戦でもあり、また、今までの国内での起業実績からさらなる一歩を探るべく、シリコンバレーVCプレゼンロードショーにご参加をされることとなりました。2015年7月末現在、実は、まだステルスモードで同氏は新たな企画を画策しているらしいです。果たして日本が主戦場なのか、はたまたいよいよ北米海外向けサービスなのか、それは我々とてまだ明かされていません。いずれにせよ、高窪様にとって、この北米ロードショー参加は単なる「ツアー参加」ではなく、あくまで次なるチャレンジへの通過点として捉えて頂けたようです。それが我々の真の目的でもあります。是非、期待していましょう。。。
今回は第3弾:実はこの高窪様、元々起業家としては既に多くの起業経験を積まれている生粋の起業家ですが(※カラオケルームを駆使した英会話のジョン万次郎メソッド、など!)、今回、シリコンバレーへの初の挑戦でもあり、また、今までの国内での起業実績からさらなる一歩を探るべく、シリコンバレーVCプレゼンロードショーにご参加をされることとなりました。2015年7月末現在、実は、まだステルスモードで同氏は新たな企画を画策しているらしいです。果たして日本が主戦場なのか、はたまたいよいよ北米海外向けサービスなのか、それは我々とてまだ明かされていません。いずれにせよ、高窪様にとって、この北米ロードショー参加は単なる「ツアー参加」ではなく、あくまで次なるチャレンジへの通過点として捉えて頂けたようです。それが我々の真の目的でもあります。是非、期待していましょう。。。
私は、昨年の10月に米Wildcard Programという北米発のユニークなインキュベーター/起業家メンタリング・プラットフォームが主催企画をするWild Tour Kickoff 2014に、何か今までにはありそうで実はなさそうな内容にそそるものを感じて、参加を決意致しました。
このツアーは私の人生にとって宝になり、とても意味のあるものになりました。シリコンバレーというリアルの場の空気を体感できたこと。起業家の仲間に出会えたこと。とにかく普通ではあり得ない体験ができたツアーでした。企画をされた熊谷さん、長坂さんには本当に感謝しています。
シリコンバレーはApple, Google, Yahoo!, Face bookなど世界的企業の本拠地が集結している処。世界の一流が引き寄せられる場所です。長年外資系金融のITに携わっていた私にとってシリコンバレーは特別な思いがありました。ひょんなことでこのツアーを知ることになり、私の「夢の実現リスト」に消せないまま残っていた「シリコンバレーで起業をする」という夢に取り組む千載一遇のチャンスと思い迷わず話を聞きに出向きました。 一方で、国内で「ソーシャルメディアマネージャー協会」事業の立ち上げを行っている最中で休みをとるのはむずかしい状況というのも事実でした。説明会に参加し話しを聞きました。すると背中を押されるどころかドロップキックされその場で参加を決めてしまいました。シリコンバレーでスタートアップの舞台を体験する、まさに夢のなかで夢を見れるというこのチャンスを逃す勇気はありませんでした。 ツアーが近くなりツアーのスケジュールがアナウンスされました。蓋を開けてみるとベンチャーキャピタル、エクイティバンク、エンジェル、起業家の方々、そしてスタートアップのインキュベーションのコワーキングスペースも訪問できるという。まさに盆と正月が一緒にやって来た内容にあらためて度胆を抜かれました。「ガチのロードショー」と唄っていたのは誇張なしでした。
しかし、ソーシャルメディアの本拠地にソーシャルメディアビジネスを持っていくという事の愚かさにあらためて足がすくみました。
ベンチャーキャピタルが望むリターンなどがわからないまま、そして自分のビジネスのどういうビジョンのためにどのくらいの投資を必要としているのかという基本が固まらないまま渡米になってしまいました。気がつくとサンフランシスコ空港に降り立っていました。これまで10回ほど渡米していましたが、不安があったのかこれまでとは違った感覚に包み込まれました。
さて、シリコンバレーでの生活がはじまりました。ピッチと練習の繰り返しの毎日です。英語もピッチのデリバリーも自分は10年早いと実感しました。話しにもなりません。これほど一流が集まる場所で準備不足でよく望めたものだとツアー中は自分の浅はかさにあきれもしました。町内会で草野球をしている人間がいきなり大リーグのマウンドに立つようなものだからです。 ベンチャーキャピタルの方の話しでは年間5000からの案件で10件にもみたない案件しか投資に至らないという現実で、その中でのピッチを行うこと。まさに非日常の体験。最初の1分ですでに勝負は決まってしまうという戦いです。緊張を通り越して夢なのか現実なのか、意識があるのか気絶しているのか、話をしながら自分と意識がだんだん分離していくのを感じます。5分間の持ち時間ですが、プレゼンが終わると48度の熱湯に浸かってやっと解放されたように汗がどっと噴き出してきます。
自分のプランのコアコンセプトやデリバリーどれをとっても準備ができてると言いがたいものだと痛感することはあたりまえですが、みなさんからのコメントやアドバイスを受けることができて感謝の言葉しかありません。辛口のコメントでビジネスの問題点を指摘してくださるだけではなく助言や提案もしていただけました。長坂さんからも丁寧にアドバイスを受けられることもプラスになりました。
自分は、本場シリコンバレーにソーシャルメディアのビジネス案を持っていくという暴挙と呼ぶに値する行為をしたかもしれません。チーターに100m走を挑んだような無謀さだったかもしれません。しかし実りのある体験だったことには間違いはありません。
世界がとても身近なものに感じることができました。自分の中でグローバルに対して確実にブレークスルーになりました。
スタートアップ熱という街の熱さも体感しました。大企業が生まれる街の“気”というものを肌で感じることができました。これまでシリコンバレーという単なる言葉が、風と匂いと息吹、熱気を含んだ立体的なものに変わりました。
この体験を10年前にしていたら、とも思いますが、この体験をしたこれからの10年がどのように変わっていくか確実に今後の楽しみのひとつとなりました。
このツアーは私の人生にとって宝になり、とても意味のあるものになりました。シリコンバレーというリアルの場の空気を体感できたこと。起業家の仲間に出会えたこと。とにかく普通ではあり得ない体験ができたツアーでした。企画をされた熊谷さん、長坂さんには本当に感謝しています。
シリコンバレーはApple, Google, Yahoo!, Face bookなど世界的企業の本拠地が集結している処。世界の一流が引き寄せられる場所です。長年外資系金融のITに携わっていた私にとってシリコンバレーは特別な思いがありました。ひょんなことでこのツアーを知ることになり、私の「夢の実現リスト」に消せないまま残っていた「シリコンバレーで起業をする」という夢に取り組む千載一遇のチャンスと思い迷わず話を聞きに出向きました。 一方で、国内で「ソーシャルメディアマネージャー協会」事業の立ち上げを行っている最中で休みをとるのはむずかしい状況というのも事実でした。説明会に参加し話しを聞きました。すると背中を押されるどころかドロップキックされその場で参加を決めてしまいました。シリコンバレーでスタートアップの舞台を体験する、まさに夢のなかで夢を見れるというこのチャンスを逃す勇気はありませんでした。 ツアーが近くなりツアーのスケジュールがアナウンスされました。蓋を開けてみるとベンチャーキャピタル、エクイティバンク、エンジェル、起業家の方々、そしてスタートアップのインキュベーションのコワーキングスペースも訪問できるという。まさに盆と正月が一緒にやって来た内容にあらためて度胆を抜かれました。「ガチのロードショー」と唄っていたのは誇張なしでした。
しかし、ソーシャルメディアの本拠地にソーシャルメディアビジネスを持っていくという事の愚かさにあらためて足がすくみました。
ベンチャーキャピタルが望むリターンなどがわからないまま、そして自分のビジネスのどういうビジョンのためにどのくらいの投資を必要としているのかという基本が固まらないまま渡米になってしまいました。気がつくとサンフランシスコ空港に降り立っていました。これまで10回ほど渡米していましたが、不安があったのかこれまでとは違った感覚に包み込まれました。
さて、シリコンバレーでの生活がはじまりました。ピッチと練習の繰り返しの毎日です。英語もピッチのデリバリーも自分は10年早いと実感しました。話しにもなりません。これほど一流が集まる場所で準備不足でよく望めたものだとツアー中は自分の浅はかさにあきれもしました。町内会で草野球をしている人間がいきなり大リーグのマウンドに立つようなものだからです。 ベンチャーキャピタルの方の話しでは年間5000からの案件で10件にもみたない案件しか投資に至らないという現実で、その中でのピッチを行うこと。まさに非日常の体験。最初の1分ですでに勝負は決まってしまうという戦いです。緊張を通り越して夢なのか現実なのか、意識があるのか気絶しているのか、話をしながら自分と意識がだんだん分離していくのを感じます。5分間の持ち時間ですが、プレゼンが終わると48度の熱湯に浸かってやっと解放されたように汗がどっと噴き出してきます。
自分のプランのコアコンセプトやデリバリーどれをとっても準備ができてると言いがたいものだと痛感することはあたりまえですが、みなさんからのコメントやアドバイスを受けることができて感謝の言葉しかありません。辛口のコメントでビジネスの問題点を指摘してくださるだけではなく助言や提案もしていただけました。長坂さんからも丁寧にアドバイスを受けられることもプラスになりました。
自分は、本場シリコンバレーにソーシャルメディアのビジネス案を持っていくという暴挙と呼ぶに値する行為をしたかもしれません。チーターに100m走を挑んだような無謀さだったかもしれません。しかし実りのある体験だったことには間違いはありません。
世界がとても身近なものに感じることができました。自分の中でグローバルに対して確実にブレークスルーになりました。
スタートアップ熱という街の熱さも体感しました。大企業が生まれる街の“気”というものを肌で感じることができました。これまでシリコンバレーという単なる言葉が、風と匂いと息吹、熱気を含んだ立体的なものに変わりました。
この体験を10年前にしていたら、とも思いますが、この体験をしたこれからの10年がどのように変わっていくか確実に今後の楽しみのひとつとなりました。