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Testimonials I : 起業家の決断 ~ Wild Tour 2014 参加を経て

2/18/2015

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本Testimonialsシリーズは、昨年2014年10月に米Wildcard Program主催による北米シリコンバレー・ “ガチ” VC/エンジェル向けピッチ・ロードショー企画<Wild Tour Kickoff 2014>にご参加をされた日本の起業家/スタートアップ経営者による経験談を掲載させていただくものです。
Picture
ハードウェア/モノづくり系スタートアップ
治郎丸氏

私は全世界の女性層をターゲットに、パートナー企業が開発をした画期的な新素材樹脂を使った、「従来よりも格段に軽く、しかも機能性に大きく優れ、さらに見た目もユニークな自転車パーツ」の開発製造~販売を北米全域で本格的に展開をしたいとの強い思いで、その最初のきっかけ、登竜門として北米シリコンバレーの一流ベンチャーキャピタリストやエンジエル、シリアルアントレプレナーに本格的 に事業ピッチをロードショー方式で実施するという今まで聞いたことのないコンセプトであったWild Tour 2014に参加する決心を致しました。特に、それまで日本国内の特定のインキュベーターやアクセレレータに所属をしていたり、主要なスタートアップピッチコンテストで優勝等をしていない日本のスタートアップが、このような機会に恵まれるというのはあまり耳にしたことがなかったので、とても新鮮であり、また大変衝撃的でした。でも、Wildcardの場合、参加する覚悟さえあれば、入り口は開いており、その後入念に準備を一緒に手伝ってくれるということでした。

私が本ツアーの参加を決めた理由は、ツアーの話が出始めた頃、今後の事業戦略を組み立てるべくアメリカや世界中の自転車事情を徹底的に調べあげたところ、自転車に対する意識が日本よりも海外の方がはるかに熱い事がわかったことと、過去に観光目的での海外旅行は2回ほどありましたが、大物投資家に自分の熱い気持ちをぶつけられるツアーがあると聞いた時、自分でも不思議なくらいワクワクしたからです。

今までの私であれば、このような話を頂いても自分に自信が持てずお断りしていましたが、「自分を変えたい、成長したい!・・・」、そんな抗しがたい強い気持ちが先だって、8月早々には参加を決意しました。でも私は英語が全く話せませんでした。しかもプレゼンテーションの内容も方法もゼロからのスタートでした。そのような私に、本ツアーを企画して取り纏めていただけたWildcard Programの熊谷さん、長坂さんが親身になって手伝ってくれました。具体的には、プレゼンテーションの内容は国内で長坂さんと徹底的に練り込み、アメリカにいらっしゃる熊谷さんとは出発直前までスカイプやメールで英文や見せ方などギリギリまで打ち合わせをさせてもらいました。

サンフランシスコに到着してからも内容のブラッシュアップやプレゼンテーションの練習など過密なスケジュールで忙しくなりましたが、ツアーで出会った他の起業家経営者仲間の方々からも常に励まされ、いろいろと勉強をさせてもらいました。そしてサンフランシスコにいる大物投資家達も素晴らしい方々ばかりでした。英語が流暢に話せない私のプレゼンテーションを、決して斜に構えた態度を取らず、真剣に聴いてもらい、実際の投資検討会議さながらの的確なアドバイスもしてくれました。

ただし失敗もありました。あまりに緊張しすぎて思うように話せず途中で諦めてしまい辞めてしました。その時の投資家さんからは厳しい一言を頂きましたが、これが「現実」、「リアル」、良くありがちな、ただの“シリコンバレー体験ツアー”では全くない証なんだと、改めてその時に実感しました。その時の悔しい思いは今で戒めとして記憶に焼き付けています。

今回の滞在では私の事業が投資の対象となり得るには、当初から国内で一通り想定をしていた以上に課題が多く、まだ先になるとのことでした。当初は、その後東海岸のニューヨークに事業の取っ掛かりをつける予定でしたが、予定を変更して一旦日本でプランを練り直すことに方向転換しました。尚、年が明けた現在は我々の事業戦略や事情も変わりましたが、世界を本気で目指すスタートアップとして、めげずに自らの目標に向かえるのもツアーで培ったマインドだと信じています。投資家の方々も、どんなに素晴らしいプランを聞かされても最終的に投資の決定をするのは本人の熱い気持ちだと話してくれました。また、そういう日本人と出くわすことも非常に少ないそうです。今度は投資家様や事業会社の方々から“いいね、是非投資したい/一緒に事業をしたい”って言ってもらえるプランができるように日々頑張っています。また、今回は時期尚早とのことで直接お会いすることはありませんでしたが、Wildcard Programの縁で現地でハードウェアに特化した某インキュベータとも将来的には道筋を立てていくことも話しました。日本に留まらずに本気でアメリカで現地のほかのベンチャーとガチで勝負を試みたい人にはこのWildcardは、スタートアップそれぞれに見合った道筋を考えていただけるので他にはないプログラムだと思います。

ツアーに参加して本当に良かった。また今度アメリカに行ってチャレンジしたいと考えています。そのプランは今も全く揺るぎません。
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